NEUTRAL 堀川新文化ビルヂング開業三周年記念展 開催のお知らせ

この度、ギャラリーNEUTRALでは、2024年10月12日(土) から10月27日(日)まで、堀川新文化ビルヂング開業三周年記念展“expressers”を開催します。

2021年の開業以来、堀川新文化ビルヂングは多くのお客様やアーティストの皆様に支えていただきました。
こうして三周年を迎えることができ、心より感謝申し上げます。

この三年間、地域の日常生活に少しでも彩りを添えられるよう意識しながら運営してまいりました。
その活動を通じて、書店やカフェ、ギャラリーという場でなにかを表現をするだけでなく、それを受け取る人々がいて初めて彩りが形になるということを学んできました。

“expressers”=表現者たち。

作る人、受け取る人それぞれが表現者としてつながっている。
私たちは、その両者に敬意と感謝を込め、三周年の区切りとして展覧会を企画しました。

これまで堀川新文化ビルヂングでの展覧会に関わってくださった
総勢33名の “expressers”(表現者たち)の作品をぜひお楽しみください。
そしてこれからもよろしくお願い致します。

NEUTRAL ディレクター 大垣守可



出展作家(50音順)

赤松加奈 / Kana Akamatsu (NEUTRAL通信Vol.8)
1990 年奈良県出身、在住
2013 年京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科油画コース卒業。
2015 年京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻修了。
関西を中心に活動。結婚し農業をする傍ら絵を描き、また、高校やフリース
クールなどで子どもたちと絵を通して交流をしてきた。農業風景の中にある生と死、そしておおらかで切実な周囲の人々の姿を描いている。


石黒由枝 / Yoshie Ishiguro (NEUTRAL通信Vol.15)
アパレル企業に勤めた後、革鞄のオーダーメイドのアトリエで3年修行。2015年に独立。オーダーメイドの受注製作をしながら、2019年 「LO」オリジナルラインを発表。2022年新たな制作活動として「YOSHIE ISHIGURO」を発表。


伊藤学美 / Ito Manami
2013年 京都市立芸術大学 大学院 美術研究科 絵画専攻 版画領域 修了
2021年 個展 garden / 堀川新文化ビルヂング
銅版画の古典技法である”ドライポイント”を用いて、写真と絵画のあいだのイメージを提示
している。


彌永ゆり子 / Iyanaga Yuriko
1991年神奈川県生まれ。
2018年京都市立芸術大学修士課程美術研究科油画専攻修了。
幼少からPCで絵を描く。デジタルで描いた絵にしかない質感に注目し、表現している。現在は電子基板やモニターそのものの存在感にも意識を向け、他素材とコラージュのように組み合わせた表現を試みている。

近年の個展に「flotsam」(Gallery Neutral、2021)、「(inter)ference」(氵さんずい、京都、2022)、「PLAY GROUND」(THE THOUSAND KYOTO、京都、2024)、「existence.img」(KUNST ARZT、京都、2024)、
近年のグループ展に、「第一回BUG ART AWARD ファイナリスト展」(BUG アートセンター、東京、2024)、「逃げ水をすくう」(The Terminal KYOTO、京都、2024)、「SICF24 受賞者展」(スパイラルホール、東京、2024)など。


内倉真一郎 / Shinichiro Uchikura
作家プロフィール:「KANAKAWANISHI GALLERY所属。第41回キヤノン写真新世紀優秀賞 &佳作を3回受賞 、第7回EMON AWARDグランプリ受賞、2022木村伊兵衛賞推挙など。近年の個展ではKG+pickup(京都)。KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY(東京)。PURPLE(京都)にて開催。写真集では『忘却の海』『私の肖像』(赤々舎刊)、『浮遊の肖像』(私家版)、KANA KAWANISHI GALLERYより『Early works 1: Street』『Early works 2: Portrait』『佳子』『犬の戦士団』『十一月の星』『 Collection』を連続刊行。その他、清里フォトアートミュージアムで作品が永久所蔵される。また、PARIS、台湾、中国に出展し活動の場を広げる。」


蛯子睦月 / Mutsuki Ebiko
京都で生まれ育ち、京都で絵画制作を続ける。
どこかに存在するありのままの時間や場所や空間を、できるだけ誠実にアクリル絵の具で描き表します。
それは私や誰かの居場所になり得ると考えています。


岡はるか / Haruka Oka
写真家。
1997年兵庫県生まれ。
2021年京都芸術大学大学院修士課程美術工芸領域映像メディア分野修了。 
自身と対象の間に生まれる隔たりについて思考し、制作。


小川美陽 / Miyo Ogawa
1996年、大阪府生まれ。
写真に対して物理的加工や身体性を持って追体験することで写真の在り方を問いかける作品や、イメージに対する見方の複数性を提示するような作品を制作している。
近年の主な展覧会に、個展「Intersum」DELTA / KYOTOGRAPHIE Permanent Space(京都 2024)、
「Not the moon, not the wind」国際装飾株式会社エントランス(東京 2022)、「Story Fishing」Gallery NEUTRAL(京都 2022, KG+)/ グループ展「Ambiguous Hall」YAU (by TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH ) (東京 2023)、「ウツサレタモノ」ギャルリー宮脇(京都 2023)、「Where I am, Anyways」 旧金子家住宅(秋田 2022)などがある。


熊谷卓哉 / Takuya Kumagai
美術家
京都在住。彫刻表現の新たな展開を模索中。


佐藤祐介 / Yusuke Sato
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。
在学中に「写ルンです」から写真を撮り始める。
様々な旅から開催する写真展、美術家のインスタレーション、学校の広告撮影等を続ける。


清水紗希 / Shimizu Saki (NEUTRAL通信Vol.10)
1992年生まれ、石川県出身。
針金を使い街の風景を描いています。
誰もいない街の中に入り込んでいくことで、聞こえてくる街のざわめきや生活の匂い、見えてくる人の存在を感じながら制作をしています。
描いている私自身の視線と鑑賞者の視線、または鑑賞者どうしの視線が作品の中で交差する時に、そこには描かれていないものたちの姿や音が現れる瞬間を感じてほしいです。


沈 宇昕 / Shen Yuxin
写真は一瞬を凝固させ、映像は変化を見せる。映像の時間を図に圧縮して、ワンカットのカットポイントを、木と木が分断した空間に隠す。シルクスクリーンの複製性を絵画的に変換し、時間の重ね合わせを表現した具象的な静止画から、抽象的な表現へと変化させる。
カメラを通して現実世界から木の輪郭を取得し、シルクスクリーンのランダム性とユニークさを使って制作する。

鈴木マサル / Masaru Suzuki
テキスタイルデザイナー
2004年からファブリックブランドOTTAIPNUを主催。
色鮮やかなプリントファブリックを中心に生地本来が持つ魅力にあふれたコレクションを展開。自身のブランド以外にも、マリメッコ、カンペール、ユニクロなど、国内外の様々なブランドからテキスタイルプロダクトを発表。テキスタイル以外にも家具や建築空間など様々なシーンに向け、パターンデザインや自身のテキスタイルを軸にしたデザインを展開しています。


鷹巣由佳 / Yaka Takasu (NEUTRAL通信Vol.12)
ヨーロッパ各国や台湾などをまわり、旅と日常の境界線や言葉にできない何かを様々な視点で表現を試み、紙を中心に布やアクリルなど様々な素材を用い、AI等の身近な先端技術と、偶然や確率考現学的観点から「予期せぬ予期」を探る作品制作をしている。主な受賞歴にKYOTOGRAPHIE×Ruinart「Ruinart Japan Award」初代受賞、第55回富士フイルムフォトコンテストフォトブック部門審査員特別賞など。デザイン事務所 211design-meme-主宰。


田代貴子 / Takako Tashiro
テキスタイルデザイナー。本作品の原案と絵を担当。絵本「タカターニャの森」は自身の運営するブランドBird tale Flower tale(バードテイル・フラワーテイル)の代表作「鳥の木」のデザインストーリーから派生した作品です。富小路五条の実店舗では華やかなオリジナル・ファブリックで作った商品をご覧頂けます。(TAKAKO DESIGN WORKS)


田中奈津子 / Natsuko Tanaka (NEUTRAL通信Vol.6)
1981年北九州市生まれ 2007年京都市立芸術大学大学院 美術研究科修了
在学中より関西一円で個展、グループ展等で作品発表を継続し、2020年より日本とインドネシアを往復しながら両国での制作発表やワークショップ等、活動を展開している。二カ国間を往復しながら自身の身に生じた社会的、文化的摩擦、感覚の変化等をベースとしながら制作している。


堤加奈恵 / Tsutsumi Kanae
「染める」「織る」の行為にある特異性を生かした繊維造形を模索。
小さな庭にジャングルを作るのが最近の楽しみ。


出川晋 / shin degawa (NEUTRAL通信Vol.9)
1986年島根県生まれ。京都市在住。美術家、舞台美術家。
2010年京都精華大学芸術学部卒業。
各家庭で遊ばれなくなったぬいぐるみ、ゴミや漂流物を使い、様々な手法を用いて主にインスタレーション作品を制作。
あそびを通して子どもとの作品作りを得意とし、美術ワークショップを多数行う。
2013年知的障がい者施設「コルメナ」(大阪/高槻)にて美術講師として関わり、現在ではアートディレクターを担う。


Tomide
主に「動物」がテーマのgoldenシリーズ、「京都再々発見」として京都景色を切り抜いたイラスト作品kyotoシリーズを制作。くすぐったいけど心地よい線が特徴。


中留雄太 / Yuta Nakadome (NEUTRAL通信Vol.7)
2000年京都生まれ
2023年京都芸術大学卒業
その後、都市と郊外を往来して生活。


ハタヨシユキ / Hata Yoshiyuki (NEUTRAL通信Vol.14)
1996年京都市生まれ
2014年京都精華大学入学
2018中退
2024年4月にGallery2122にて初個展「ハタヨシユキ個展 – 存在 – 」を開催、6月にNEUTRALにて「ハタヨシユキ個展 – シグナル – 」を開催。
自らの言語「ハタ語」を生み出す。生活の中で触れた風景に心象を加え描いた風景画。その風景画からインスピレーションを受け、感情や思考を整え「ハタ語」として再解釈した線を描く。


花岡伸宏 / Hanaoka Nobuhiro
つくるということ。それは生活の延長線上にある“彫刻する”という行為であり、また、それは私にとって個と最大に向き合うことのできる優れた遊びのようなものでもあります。制作では主な素材として、日用品(衣類、雑誌、畳など)、 木材、木彫、ドローイングした布などを用いてそれらを構成していきます。そしてある時はまた、完成した作品を解体、切断し再構成を繰り返し行うこともあります。そしてこのような反復する行為は終わりのない完成を意味しており、日々繰り返し行われる私自身の日常生活とも深く結びついています。


日置美緒 / Mio Heki (NEUTRAL通信Vol.5)
京都市立芸術大学卒業。境界線が隔てるものと、そこで出会い混じり合い、ひとつになるもの。

その美しさについて自身のものづくりや表現を通して探求している。国宝・重要文化財など、歴史建築・仏像・古美術等の修復工房にて、修復師として活躍後に独立。京都を拠点に『伝統を超えた美しさ』をテーマに茶道具・陶磁器の金継ぎ・漆塗り装飾・ジュエリーを創作する「Atelier hifumi」を主宰。舞踊家の身体を飾る漆装飾、独創的美術、海外著名芸術家との舞台創作も行う。国内外での展示等多数。2015年よりパリ、アムステルダム、マーストリヒト、マドリード、香港など世界主要都市で展示及び金継ぎと漆のワークショップを開催。花椿、フィロジャポン、NHK WORLDなどに出演。著書「環(たまき)金継ぎのかたりべ」(日英版)


むらたちひろ / Murata Chihiro (NEUTRAL通信Vol.2)
1986年京都生まれ。2011年京都市立芸術大学大学院美術研究科(染織)修了。
「染まる現象 / 染める行為」に内包される様々な「揺らぎ」に身近な世界をうつし見る。
近年のおもな展覧会:個展「記憶の巡り / That view, that wind.」(2024, 京都市立芸術大学 ギャラリー・アクア/ 京都)、 「染・清流館コレクション展 染色の抽象表現(2024, 染・清流館 / 京都)、Contemporary Textile Art MINIATUREWORKS-THE KYOTO- vol.3(2024, NEUTRAL / 京都)、VOCA展2022(2022, 上野の森美術館 / 東京)、TOKAS Emerging 2022(2022,
TOKAS本郷 / 東京)、個展「beyond」(2022, Gallery PARC / 京都)など。


森太三 / Mori Taizo
1974 年大阪府生まれ 1996 年の初個展以降、個人の身体感覚によって生みだした小さなカタチを集積させて、展示空間内に架空の風景を表出させる作品を発表。2014 年 「STUDIO 森森」設立。
展覧会企画や展示設営、ワークショップなどの美術に関わる様々な活動を展開。


薬師川千晴 / Yakushigawa Chiharu
“ 対”の関係性を主題とし、様々な方法で独自の絵画を展開する薬師川千晴。
手足に直接絵具をつけ身体で描く《rub》シリーズは自ら調合した顔料絵具を用い描く事で個と個の混じり合いを表現。また、SNSの発達した社会における自己と他者の関係性について、相手の領域に入る前の合図であるノックという行為に着目した《knock》シリーズを展開するなど、作品ごとに様々な表現方法を選択し発表を続けている。
主な展覧会 2021年「VOCA展2021 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館、「Soft Territory かかわりのあわい」 滋賀県立美術館、2019年滋賀県次世代文化賞受賞。


ヤマガミユキヒロ /  Yamagami Yukihiro
1976 年大阪生まれ。大阪芸術大学建築学部中退。京都精華大学美術学部洋画コース卒業。
日常で見慣れた風景を鉛筆などで描画した絵画に、同一視点から撮影した映像をプロジェクターによって投影する「キャンバス・プロジェクション」という絵画に光と時間を取り入る独自の手法により作品を制作。これまで、東京駅復原工事完成記念展(東京ステーションギャラリー)をはじめ、アサヒビール大山崎山荘美術館、21_21 DESIGN SIGHT、藝倉美術館【上海】、ビクトリア国立美術館【オーストラリア】など国内外での展覧会に参加。第11 回岡本太郎現代芸術賞 特別賞受賞。Mio Photo Award 2000 優秀賞受賞。


横山隆平 / Ryuhei Yokoyama
写真家。「都市とは何か」をテーマとし、モノクロフィルムによるストリートスナップを中心に作品を展開。流動する都市の姿を、視点やアプローチを変えながら制作を行う。VOLTA NEWYORK 2022(アメリカ・ニューヨーク)、2019年『第8回大理国際写真祭』(中国・大理)、同年のグループ展『off the record vol.12 aube artistique』(フランス・パリ)など、国内外で作品を発表。


吉浦眞琴 / Yoshiura Makoto (NEUTRAL通信Vol.13)
1994年神奈川生まれ
2019年 京都市立芸術大学 大学院美術研究科絵画専攻版画修了
個展
2019年「 砂漠の洪水」(大阪/芝田町画廊)
2021年「 しちひきでもはち」(京都/ギャラリー恵風)
2023年「 雷を捕まえる」 (大阪/芝田町画廊)
2024年「偶然の兆し」(京都/NEUTRAL)


吉田花子 / Yoshida Hanako (NEUTRAL通信Vol.11)
「Living with art」をテーマに日常の暮らしを豊かにしようとして作品を制作している抽象画家。
1988 東京都生まれ
2012 成城大学文芸学部芸術学科 卒業
主な個展に 「Secret Garden 1st-7th」 (西武渋谷店、東京)2011-2013年、「吉田花子展」(ギャラリーQ、銀座)2014−2023年、 「DESIGNART TOKYO」(SieMatic、TORY BURCH、東京)2017-2019年
「吉田花子の抽象画の世界」(ACTUS青山本店、東京)2022年などがある。


前田耕平×葭村太一 / Kohei Maeda×Taichi Yoshimura (NEUTRAL通信Vol.3)
前田耕平
アーティスト。1991年和歌山県生まれ。関西を拠点に活動。2017年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻構想設計修了。
自身のルーツとなる紀伊半島での風土や体験、同郷の博物学者である南方熊楠の哲学を根幹に「自然と人の関係や距離」をテーマに活動。国内外の自然地形や生態系、文化や信仰に目を向け、フィールドワークやプロジェクトから写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションなどの作品を制作。境界を問い、不可視に触れ、時に祭事のようにその過程と行為を展開する。近年の展覧会に「タイランドビエンナーレ 2023」(チェンライ)、個展「点る山、麓の座」(国際芸術センター青森)など。

葭村太一
1986年兵庫県生まれ。
人間の意識、痕跡や記憶、それらを想起させるような彫刻作品を制作している。近年は街中に残された落書きを木彫へと、立体的に再構築するシリーズを中心に展開している。世界中をGoogleストリートビューで執拗に移動し、落書きを探し出す。そういった匿名性の高い平面的な落書きの重なりから、奥行きへとイメージを広げ、木彫へと置換する。場所の持つ記憶をリサーチし、映像や写真などのメディアも組み合わせたパフォーマンスやインスタレーションとしての発表も増えている。主な展示として、「BankART Life7 UrbanNesting:再び都市に棲む」BankART Station(2024年/神奈川)、「まちのことづて」A-LAB(2023年/兵庫)、「Frieze seoul 2023 -フォーカスアジア- 」 coex(2023年/ソウル)、個展「34°40’33”N135°29’55”E」Marcogallery(2022年 / 大阪)など。


米村優人 / Yuto Yonemura (NEUTRAL通信Vol.1)
美術家
1996年 大阪府生まれ
人智を超えた圧倒的な存在や、自身の個人的経験に基づいた特定の人物への執着や興味から、粘度、石、FRP など多様な素材を用い、立体作品を中心に制作を行なっている。物理的な関係性で語られる独自の物語の創出しつつ、痛みや恐れ、憧れ、畏怖の念等の内的な感情も内包することを模索している。

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