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NEUTRALでは2024年3月16日から3月31日までテキスタイルデザイナー、鈴木マサルによる展覧会 「テキスタイルの表と裏 Looking through the overlays」を開催いたします。
京都市内5つの会場で開催される本展覧会は、メイン会場 NEUTRALでの新作テキスタイルによるインスタレーションを実施するほか、ARIA KYOTO STORE、Kanon interior fabrics、Karimoku Commons Kyoto、むす美 京都店の4つのサテライト会場において、それぞれのテーマで鈴木マサルとコラボレーションした作品や新作アイテムが展示販売されます。メイン会場のインスタレーションで展示する新作テキスタイルは、昨年6月に発表した「裏と表がない」両面シルクスクリーンプリントで表現したテキスタイル作品をベースに、京都らしいデザインソースを鈴木ならではの解釈で取り入れアップデート。リピートが無く(模様の繰り返しがない)、幅150センチ、長さ30メートルを超える一枚絵のようなテキスタイル作品を京都の染工場、浜田染工の協力の元制作されました。
表と裏という概念から解きなはれた、鈴木マサルの色と柄の世界を春の京都でぜひご体感ください。
また、会期中3月27日(水)18時より、京都文化博物館にて、「テキスタイルが出来上がるまで」と題しトークイベントを開催します。「テキスタイルの表と裏」 – Looking through the overlays –
テキスタイルには表と裏があります。もちろん両面使いを意識した織物などもありますが平坦な形状のテキスタイルには必然的に表と裏が存在します。
人と外界との間に常に存在し、私たちに常に触れ、その身近さを感じさせるテキスタイルという素材。そういう人との距離が圧倒的に近い素材には表や裏がない方が良いと思います。服などは表側だけを装飾している事実に気づきますし、空間に設置される時も概ね背中に壁や窓を背負い、場所が限定されます。もしもテキスタイルに裏表の概念がなくなれば使い方もマインドも自由になり、色々なことから開放されるのではないかと思います。
今回の展示では、昨年Karimoku Commons Tokyoにて開催した展覧会で発表した「表と裏がない」両面シルクスクリーンプリントにて表現したテキスタイルをベースにアップデートし、デジタルプリント手法を導入して制作したテキスタイルを発表します。
新たにリピート(模様の繰り返し)が無い30mを超えるデジタルプリントならではの一枚絵のようなテキスタイルを制作し、会場を埋め尽くします。京都初の展覧会ということもあり、京都らしいデザインソースを取り入れたいと考える中で、リピートの無い生地の反物と物語が次々に展開していく絵巻物との相似性に辿り着きました。絵巻物の中でも漫画やアニメーションのルーツとされる「鳥獣人物戯画」に着目し、4巻構成の中でも昔の動物図鑑と例えられている「乙巻」からインスピレーションを得て、伝統と現代が融合したデザインを創り上げました。
制作は京都の染工場「浜田染工」にて実用に向けてテスト中の顔料(ピグメント)インクジェットプリントシステムにて制作していただきました。顔料によるデジタルプリントは水をほぼ使うことなく、排水も最小限に抑えられ、最も環境に配慮したプリント手法として近年注目を集めています。「表と裏をなくす」ことによってテキスタイルの在り方をより自由にするというコンセプトはそのままに、プリントテキスタイルが持つ可能性や領域を拡張したいという想いが詰まった展示となります。
テキスタイルが持つ身体性や空間性を実際に感じるために是非、会場までご来場ください。
2024年2月 鈴木マサル
鈴木 マサル | Masaru Suzuki
テキスタイルデザイナー
2004年からファブリックブランドOTTAIPNUを主催。色鮮やかなプリントテキスタイルを中心に生地本来が持つ魅力にあふれたコレクションを展開しています。自身のブランド以外にも、マリメッコ、ユニクロ、カンペール等、国内外の多くのブランドからテキスタイルプロダクトを発表。また、テキスタイル以外にも様々なプロジェクトに参画し、ファニチャー、プロダクト、アパレル、空間など様々なシーンに向け、パターンデザインや自身のテキスタイルを軸にしたデザインを提供しています。
2014年からスタートした富山の魅力を模様で表現した「富山もよう」が第35回新聞広告賞を受賞。2016年4月にイタリア・ミラノで開催された展覧会「Imagine New Days」(主催アイシン精機株式会社)に参画し、Milano Design Award 2016 “BEST ENGAGEMENT by IED” を受賞。2016年8月に書籍「鈴木マサルのテキスタイル」(誠文堂新光社刊)を上梓。2017 年12月に三菱地所アルティアムにて展覧会「鈴木マサルのテキスタイル 目に見えるものすべて色柄」を開催。現在、東京造形大学教授、有限会社ウンピアット取締役。
http://masarusuzuki.com■展示内容(会場別)
●NEUTRAL(map 01)
新作テキスタイル/ ポップアップストア
新たな試みとして、リピートの無い生地の反物を京都の染工場「浜田染工」の協力の元制作。栂尾山 高山寺に伝わる国宝「鳥獣人物戯画」の乙巻からインスピレーションを受け、伝統と現代が融合したデザインを創り上げました。また、鈴木がデザインするオリジナルブランド「OTTAIPNU」のポップアップストアを開催。傘やファブリックのほか、ブランド設立20周年を記念して制作されたアップサイクル バックが登場します。国宝「鳥獣人物戯画」とは?
甲・乙・丙・丁と呼ばれる全4巻からなる紙本墨画の絵巻物。当時の世相を反映して動物や人物を戯画的に描いたもので、嗚呼絵(おこえ)に始まる戯画の集大成といわれる。今回の作品のインスピレーションとなった乙巻は、馬、牛、鷹、犬、鶏、山羊など日本人にとってなじみのある動物に限らず、豹、虎、象、獅子、麒麟、竜、獏といった海外の動物や架空の動物も含めたさまざまな動物の生態が描かれる動物図鑑としての性質が強い。●Karimoku Commons Kyoto(map 02)
2023年6月にKarimoku Commons Tokyoで発表した作品を京都で初披露。「裏と表が無い」新たな概念のテキスタイル作品と、石巻工房 by Karimokuに鈴木がペイントデザインを施したスツールのほか、Ra bird(鳥のオブジェ)を展示、受注販売します。
https://commons.karimoku.com/location/kyoto/●Kanon interior fabrics(map 03)
鈴木マサルのオリジナルブランドOTTAIPNUの生地を使用したカーテンの受注販売のほか、この展示のために制作されたオリジナルのラグ、マットが登場予定です。
https://www.kanon-interior.com/●ARIA KYOTO STORE(map 04)
新作刺繍テキスタイルによる張り地スツール
本展に合わせ制作した新作の刺繍テキスタイルを秋田木工の名作スツールNo.202に張ったオリジナルスツールを展示販売します。
https://aria-kyoto.jp/●むす美 京都店(map 05)京都市中京区三条通堺町東入桝屋町67
風呂敷専門メーカーである山田繊維株式会社が運営する「むす美」では、鈴木マサルのデザインによる両面にプリントを施した風呂敷「ダブルフェイス」の新作をはじめ、これまで発表したコレクションを一同に展示販売します。鈴木による手描きによるアートパネルも展示します。
https://www.kyoto-musubi.com/shopdata/kyoto.html関連会場
●栂尾山 高山寺(map 06) ※作品展示はありません。
※新作のインスピレーションを受けた絵巻物である国宝「鳥獣人物戯画」が伝わる寺院。明恵上人の住居跡と伝えられる国宝「石水院」や日本最古の茶園などがある。
1994年「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録。 ※拝観時間、拝観料など詳細はHP にてご確認ください。https://kosanji.com/各会場の情報、主催メンバーによる京都のおすすめスポットを下記のgoogle mapにてご覧いただけます。ぜひご活用ください。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1GaQG08yijk0IMYKQiZDLAMffqbWFBiY&usp=sharing■トークイベント
「テキスタイルが出来上がるまで」会場:京都文化博物館 別館 (中京区北白川三条高倉)
日時:3月27日(水) 18:00〜19:30
※17:30受付開始
登壇:鈴木マサル
進行:藤本美紗子
参加申し込みは下記URLより(先着順)
https://talkevent240327.peatix.com/
参加無料主催:鈴木マサル展 実行委員会
(inu/UNPIATTO Inc./ARIA/カノン/カリモク家具/むす美)
企画:UNPIATTO Inc/inu
展示コーディネイト:藤本美紗子(inu)
協賛:ARIA/カノン/カリモク家具/むす美/Oui Wine
グラフィックデザイン:玉田真望(inu)
映像:大木大輔
PR:山本真澄
生地制作協力:株式会社浜田染工
協力:NEUTRAL(運営:大垣書店)開催概要
- 会期: 2024.3.16(土)-2024.3.31(日)
- 会場: NEUTRAL 堀川新文化ビルヂング 館内各所
- 営業時間: 10:00〜19:00 ※館内各所の展示は施設の営業時間に準じます。
- お申込み:info@unpiatto.com
※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
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Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2024年2月1日[木]から2月25日まで、野田凉美による個展「供養」を開催いたします。
野田 凉美(のだ すずみ)は、1980年代より現在まで、デザインやアートの領域での制作・発表活動を続けるアーティストであり、2006年より川島テキスタイルスクールのディレクター(現在はアドバイザー)、2012年より京都造形芸術大学特任教授(17年まで)、2017年より京都市立芸術大学特任教授(~22年まで)を務めるなど、後進の指導においても大きな役割を担ってきました。
本展は「供養」をテーマに、現在まで国内外において精力的に活動を続ける野田凉美の新作・近作およそ20点あまりにより、現在の野田の仕事やその眼差しの先を窺い知る機会となるものです。なお、野田は同時期にギャラリー・パルクと同会場にあるNEUTRAL『Contemporary Textile Art MINIATURE WORKS -THE KYOTO- vol.3』(2月3日まで)や、京都国立近代美術館で開催されている『小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ』(3月10日まで)にも作品を出品しております。こちらもあわせてご覧いただければ幸いです。
【作家ステートメント】
供養
私は、消耗品、ラベル、不要品など身近で手に入れやすい素材を使う。
街に住み、現代を生きる私にとってそれは合理的で自然なことだ。日常のありふれたものから、人は何を失い、何を欲しているのか、大切なことは何かが見えてくる。かつて西陣織に欠かせなかった紋紙は、デジタルデータへと移行し、金銀平箔は、分業の職人技から無駄のない工程のプロダクト製品へと変わり、物質性の低い情報社会となりつつある。また、大量の薬のパッケージは脅迫的健康長寿社会を象徴しているかのようだ。
編み技法は、穴で構成されているので柔軟性に富み、解いて再使用できるので、モノを増やしたくない私にとって好都合の技法と言える。しかし、出来上がったモノはいずれゴミと化すなら恐ろしいディレンマを含んでいる。
つくることをやめられない私は、せめて先人を敬い供養する慎みを忘れずにいたい。
一本の糸から穴をつくり続けていく単調な行為は、私にとって現生の欲や呪縛から逃れ、自由に浮游するための時間だ。
どんな時にも穴をつくれば風通しが良くなり、柔らかで澄んだ思考と精神が得られる。また、穴をつくることは、付け入る隙を与えるということであり、それはちょっとした綻びのような魅力がある。【出展作家】
野田 凉美
Suzumi Noda
https://suzuminoda.com開催概要
- 会期: 2024年2月1日[木]─2月25日[日] 13:00─19:00 水・木休廊(2月1日は開廊)
- 会場: Gallery PARC
- 営業時間: 13:00〜19:00
- お申込み:info@galleryparc.com ギャラリー・パルク
※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
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2024年の幕開け第一弾!
おもしろ印刷 修美社が、紙であそぶ、紙をめでる、紙であそぶお祭り『紙詣(かみもうで)』を堀川新文化ビルヂングで開催いたします!
アーティスト、デザイナー、写真家、絵描き、クラフト作家etcによる「紙と印刷のフリーマーケット・ワークショップ」をメインに、おいしいフードとお酒とコーヒーもご用意。
今回も3日間、お正月気分冷めやらぬ豪華なお店がてんこ盛りです。イベントテーマは『紙詣』。
めでたい響きですが、紙の神さまってそもそもどこにいるのでしょうか?
私たちのまわりに当たり前のようにある印刷物たち。そのひとつひとつに、実は物語があります。誰かが思い描いたイメージを、描き書き、手で作りあげる人。紙とインキで刷りあげる人。一つの印刷に関わるたくさんの人と思い。リレーしながら育てた思いを、紙で形にすること。これが私たちのできる表現だと信じています。
もし紙の神さまがいるのなら、そんな小さな印刷物のひとつひとつに、住んでいるのかもしれませんね。紙詣では、そんな紙さまに日頃の感謝をするとともにわっしょいわっしょい!一緒に楽しく遊びましょう。みなさん初詣のあとには是非、紙詣にお越しください。2024年のはじまりです。
主催:修美社
共催:大垣書店
協力:mondo<出店者情報> ※あいうえお順に掲載 ※随時更新していきます
・ANTENNA / PORTLA編集部(物販) 出店日:1/6(土)・7(日)・8(月・祝)
・KANMAKI(物販) 出店日:1/6(土)
・NEW STANDARD CHOCOLATE(飲食) 出店日:1/8(月・祝)
・RIVER RETTER(物販) 出店日:1/7(日)
・ryuboku.min(物販) 出店日:1/6(土)・7(日)
・Y U .(ショーウィンドウ・パフォーマンス) 出店日:1/6(土)・7(日)
・謹製咖喱酒舗 アムリタ(飲食) 出店日:1/8(月・祝)
・キリン(飲食)出店日:1/6(土)
・こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ(ワークショップ) 出店日:1/7(日)・8日(月・祝)
・トナカイサインズ(パフォーマンス) 出店日:1/6(土)
・TSUGU(WS・物販) 出店日:1/6(土)
・大和印刷紙工(物販・ワークショップ) 出店日:1/6(土)・7(日)
・藤原食品(物販)出店日:1/7(日)
・有限会社サンクラール(物販)出店日:1/6(土)・7(日)
開催概要
- 会期: 2024年1月6日[土]─ 1月8日[月・祝]10:00-18:00
最終日は17時まで
- 会場: NEUTRAL
- 営業時間: 10:00〜18:00
- お申込み:https://syubisya.co.jp/
※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
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NEUTRALでは1月13日から2月3日まで「Contemporary Textile Art MINIATURE WORKS 」を開催します。
日本在住で京都に関わりのある現代テキスタイル アート作家を中心にしたテキスタイル アートの20cm立方以内の小品による展示を行います。
(80名+物故作家3名)企画:川嶋啓子/Office G²[GALLERYGALLERY/KICTAC]
□関連イベント 期間中トークイベントとワークショップを開催いたします。 詳細はこちら □出展作家
上野 真知子/ AGANO Machiko 安達 大悟/ADACHI Daigo 阿野 理香/ANO RIka 有田 やえ/ ARIYTA Yae 荒 姿寿/ARA Shizu 石井 香久子/ ISHII Kakuko 五十嵐 通代/MIGARASHI Michiyo 石崎 朝子/ISHIZAKI Asako 伊藤 藍/ITO Ai いまふく ふみよ/IMAFUKU Fumiyo 弥永 保子/IYANAGA Yasuko 上田 恭子/UEDA Kyoko 梅田 香織/UMEDA Kaori 大住 由季/OSUMI Yuki 扇 千花/OHGE Chika 大高 亨/OHTAKA Tohru 大手 裕子/OHTE Hiroko 岡本 直枝/OKAMOTO Naoe 小野山 和代/ONOYAMA Kazuyo 貝塚 惇観/KAITSUKA Atsumi 加賀城 健/KAGAJO Ken 片岡 葉子/KATAOKA Yoko 川井 由夏/KAWAI Yuka 河原林 美知子/KAWARABAYASHI Michiko 岸田 めぐみ/KISHIDA Megumi きたおか ともこ/KITAOKA Tomoko 熊井 恭子/KUMAI Kyoko 久保田 繁雄/KUBOTA Shigeo 草間 喆雄/KUSAMA Tetsuo 小林 わか菜/KOBAYASHI Wakana 指田 容史子/SASHIDA Yoshiko 酒井 沙織/SAKAI Saori 酒井 稚恵/SAKAI Chie 繁田 真樹子/SHIGETA Mackiko 島田 清徳/SHIMADA Kiyonori 新道 弘之/SHINDO Hiroyuki 須藤 玲子/SUDO Reiko 芹野 直子/SERINO Naoko 高木 光司/TAKAKI Koji 高橋 稔枝/TAKAHASHI Toshie 巽 美由紀/TATSUMI Miyuki 舘 正明/TATE Masaaki 田中 千世子/TANAKA Chiyoko 田中 孝明/TANAKA Takaaki 田辺 由子/TANABE Yoshiko 堤 加奈恵/TSUTSUMI Kanae 道正 千晶/DOSHO Chiaki 冨田 潤/TOMITA Jun 戸矢崎 満雄/TOYAZAKI Mitsuo 中平 美紗子/NAKAHIRA Misako 奈良平 宣子/NARAHIRA Noriko 新田 恭子/NITTA Kyoko 野田 凉美/NODA Suzumi 林 塔子/HAYASHI Toko 濱 久仁子/HAMA Kuniko 濱田 菜々/HAMADA Nana ばんば まさえ/BAMBA Masae 久田 多恵/HISADA Tae ひろい のぶこ/HIROI Nobuko 藤野 靖子/FUJIO Yasuko 福田 笑子/FUKUDA Shoko 福本 潮子/FUKUMOTO Shihoko 福本 繁樹/FUKUMOTO Shigeki 細田 あずみ/HOSODA Azumi 本間 晴子/HONMA Haruko マツムラ アヤコ/MATSUMURA Ayako 三橋 遵/MITSUHASHI Jun 皆川 眞弓/MINAGAWA Mayumi 宮田 彩加/MIYATA Sayaka むらた ちひろ/MURATA Chihiro 村山 幸子/MURAYAMA Sachiko 村山 順子/MURAYAMA Yoriko 室田 泉/MUROTA Izumi 八代 利江子/YASHIRO Rieko 山下 茜里/YAMSHITA Akari 山下 真美/YAMASHITA Mami 吉水 絹代/YOSHIMIZU Kinuyo 米山 より子/YONEYAMA Yoriko 渡邉 操/WATANABE Misao 渡邊 三奈子/WATANABE Minako ジョリー ジョンソン/Jorie JOHNSON
開催概要
- 会期: 2023年1月13日(土) -2月3日(土)
- 会場: NEUTRAL
- 営業時間: 10:00〜19:00*最終日は17:00まで
- お申込み:ホームページのフォームよりお問い合わせください。
※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
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堀川新文化ビルヂング(京都市/運営 大垣書店)では開館2周年を記念して、同館ギャラリースペースのNEUTRALにて、we+とNUNOによる京丹後の「糸」をめぐる展覧会『KYOTO ITO ITO Exploring Tango Threadsー理想の糸を求めて』を10月5日(木)より開催します。
「理想の糸」ってなんだろう。
リサーチによる独自のアプローチをおこなうデザインスタジオwe+は、テキスタイルデザイナー須藤玲子が率いるNUNOの布づくりを手がかりに、その答えを求めて京丹後を旅しました。そこで出会ったのは、日々の営みのなかに存在する手仕事の偉大さと、これからのものづくりのヒントです。
本展は須藤のクリエーションを支える重要な産地のひとつである京丹後で営まれる、養蚕・製糸・製織といった絹織物の生産の現場を訪れたwe+が、見て、触れて、感じたことを追体験していただくものです。会場でお渡しするルーペを片手に「糸」によって紡がれる豊かな世界をお楽しみください。《展示のみどころ》
・気鋭のデザインスタジオ we+ による展覧会ディレクション
本展の展覧会ディレクションを担当するのは、リサーチと実験に基づいた独自の表現活動で国際的なアーワードの受賞も相次ぐwe+ 。近年、ものづくりにおけるトレーサビリティが重要なテーマとなるなか、私たち の暮らしに欠かせないテキスタイルが織りなす「糸」がどこから来て、どのようにつくられているかを独自の視点で明らかにします。・「糸」で紐解く京都のテキスタイルの魅力
世界でも類をみない豊かな染織文化を持つ京都。その優れた絹織物が生まれる背景には、卓越した「糸」の存在がありました。本展ではwe+が訪問した6つの染織工場の仕事を、素材、道具、映像などを通じて紹介することで、京都のテキスタイルの魅力をつくる「糸」の秘密に迫ります。・ NUNOによる新作シルクテキスタイルを初公開
日本各地の職人、染織工場と協働で布づくりを続ける須藤にとっても京都は特別な産地です。本展にあわせて須藤とNUNOのメンバーが、京丹後であらたにデザイン・開発した絹織物の新作が初公開されます。 各工場の織り機や得意とする仕事の特徴を熟知する須藤ならではの「糸」あしらいがつくりだすテキスタイルの魅力をお楽しみください。《プロフィール》
ウィープラス / we+
リサーチと実験に立脚した手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と安藤北斗により2013年に設立。日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表しており、そこから得られた知見を生かしてさまざまな企業や組織のプロジェクトを手がける。Dezeen Awards / Emerging Design Studio of the Year Public Vote(英)、EDIDA / Young Designer of the Year Nominee(伊)、日本空間デザイン賞金賞他受賞多数。作品はドイツのVitra Design Museumなどに収蔵されている。www.weplus.jp須藤 玲子 / Reiko Sudō
1953年茨城県石岡市生まれ。株式会社 布 代表。東京造形大学名誉教授。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術を駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品は、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ロサンゼルスカウンティ美術館、ビクトリア&アルバート博物館、東京国立近代美術館など、世界の名だたるミュージアムに収蔵されている。2022年第11回円空大賞受賞。主な書籍に『日本の布(1~4)』(MUJI BOOKS 2018, 2019)、『NUNO : Visionary Japanese Textiles』(Thames & Hudson 2021) など。www.nuno.com《オープニングイベント》
10月4日(水)
ギャラリートーク 16:00~17:30
展覧会ディレクターのwe+の林登志也と安藤北斗が、布のデザインを手掛けた須藤玲子、製作を担当した京丹後の染織事業者との対話を交えながら、本展の成り立ちやみどころについてお話しします。
出演:we+ 林登志也・安藤北斗 /NUNO 須藤玲子/京丹後の染織事業者の方々
定員:50名(申し込み制 先着順)
参加費:無料
◇10月4日(水)ギャラリートークお申し込みはこちらレセプション 18:00~20:00
参加費:無料
お申込み不要・入退場自由《トークイベント》
10月18日(水)19:00 ~ 20:30
「理想の糸を求めて」
we+とNUNOが本展のテーマ「糸」に注目したのは昨年の10月、この堀川新文化ビルヂングで《KYOTO nuno nuno》展を開催していた時のことです。その時展示されていた林雅之さんの写真によって、テキスタイルを構成する、まるで生きているかのような糸の存在に気付かされたのです。そこから一年、この展覧会が誕生するまでのメイキングストーリーと、これからも続くプロジェクトの展望について本展の企画メンバーが揃ってお話しします。
出演:we+ 林登志也・安藤北斗 /NUNO 須藤玲子/NEUTRAL 大垣守可
定員:50名(申し込み制 先着順)
参加費:無料
◇10月18日(水)トークイベントお申込みはこちら主催 :NEUTRAL(運営 株式会社大垣書店)、 we+ NUNO 京都府
協賛 :荒川技研工業 HAKUTEN 木内酒造 HOTEL CANATA KYOTO
展覧会ディレクター:林登志也・安藤北斗(we+)
企画協力:大垣書店 NUNO 文化星人
グラフィックデザイン:we+
会場構成・テキスト:we+
映像制作:村瀬健一
テキスタイルデザイン:須藤玲子・上野和広・真柴純 高重織衣(NUNO)
参加事業者:柴田織物 創作工房糸あそび 民谷螺鈿株式会社 田勇機業株式会社 宮眞株式会社 安田織物株式会社
協力:黒谷和紙協同組合 丹後織物工業組合 中島裁断所開催概要
- 会期: 2022.10.5(木)-10.30(月)
- 会場: NEUTRAL / 堀川新文化ビルヂング 1階ウインドウ
- 営業時間: 10:00〜19:00
- お申込み:堀川新文化ビルヂングHPよりお問い合わせください。
※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
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- Gallery NEUTRAL
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京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科3年生の社会連携プロジェクト
「じぶん旅マップ」は「自分自身が楽しむための京都」をコンセプトに、オリジナルの旅マップを作成するプロジェクトです。本に、文化に、新たな価値を発信する堀川新文化ビルヂングにて、ニッチで興味深いマップを展示、チャリティー販売します。
このじぶん旅マップの売り上げは、2023年8月に起きた、ハワイ・マウイ島火事災害の復興、支援の為に寄付されます。日本からの海外旅行で縁の深いラハイナの一刻も早い復興を願っています。主催:京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科3年生
共催:堀川新⽂化ビルヂング ギャラリー NEUTRAL開催概要
- 会期: 2023年9月2日(土)ー9月24日(日)
最終日17:00まで
- 会場: NEUTRAL
- 営業時間: 10:00〜19:00
- お申込み:堀川新文化ビルヂングHP「お問い合わせ」よりお問い合わせください。
※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
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- 館内各所
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針金で街の風景を描いています。
私の描く街には「人」が存在しません。ただただ建物が立ち並ぶ風景が広がっているだけです。無人の街、というと不気味に感じるかもしれませんが、この状況が逆に人という存在を強く浮かび上がらせます。
誰もいない街の中に入り込んでいくことで、聞こえてくる街のざわめきや生活の匂い、見えてくる人の存在があります。
描いている私自身の視線と鑑賞者の視線、または鑑賞者どうしの視線が作品の中で交差する時に、そこには描かれていないものたちの姿や音が現れる瞬間を感じてほしいです。[EXTRA-NEUTRAL]は、堀川新文化ビルヂング1階・大垣書店やカフェ&バーSlow Page店内、ウィンドウ・ディスプレイなど、ビル全館で作品を楽しめる展示企画です。
本展では、作家、清水紗希による作品を館内各所に展示します。街を歩くように館内を散策して、作家の描く景色をご鑑賞ください。清水紗希 Saki Shimizu
【略歴】
1992 石川県金沢市に生まれる。
2015 京都嵯峨芸術大学(現・嵯峨美術大学)芸術学部 デザイン学科 イラストレーション領域 卒業
2017 京都嵯峨芸術大学(現・嵯峨美術大学)大学院 芸術研究科 デザイン専攻 修了【展覧会歴】
2016 「わたしが いる。あなたが いる。」(KUNST ARZT/京都)
2017 「Sampo」(ガレリア画廊/石川)
2018 「expand」(KUNST ARZT/京都)
2019 「boundary」(KUNST ARZT/京都)
2021 「note」(KUNST ARZT/京都)
2022 「reel」(KUNST ARZT/京都)
2023 「floating」(telescope gallery/京都)
2023 「here」(GALLERY DAIMON/京都)【入選歴】
2019 「第2回 アートハウスおやべ現代造形展」 (アートハウスおやべ/富山)
2019 「第5回 宮本三郎記念 デッサン大賞展」(小松市立宮本三郎美術館/石川)開催概要
- 会期: 2023年9月2日(土)ー9月24日(日)
- 会場: 堀川新文化ビルヂング 館内各所
- 営業時間: 各施設の営業時間に準じます
- お申込み:HPのお問い合わせフォームよりお願いします。
※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
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京都⼯芸繊維⼤学中野デザイン研究室の学⽣と卒業⽣が作った本を展⽰します。
学⽣のうちに売るわけでもなく思いのままに制作したものから、クリエイターとして活躍する卒業⽣が出版したものまで、実に様々な本が集まります。
きっかけ・⽬的・テーマ・表現⽅法など、⼀つ⼀つがユニークな個性を持っていますが、どれも「何かを⽣み出したい、そして未来に残したい」という⼼から⽣まれます。知性の象徴とされがちな本ですが、その根っこに宿るのは、とても原始的なものです。
この展覧会を通して、本というものの意外な⼀⾯や、作り⼿の純粋で貪欲な⼼に触れてもらいたいです。そして、⾒て楽しむ、触れて楽しむことはもちろん、本の匂いやページをめくる⾳、声に出して読む⼼地など、ぜひ五感を使って本の良さをお楽しみください。イベント
・9/9(⼟) 13:00 - 15:00
クロストーク 中野研究室卒業⽣ × 堀川新⽂化ビルヂング
『本のノド -書店と出版社の現在-』
⼤垣守可 堀川新⽂化ビルヂング ディレクター
中川真吾 株式会社⽂藝春秋 デザイン部
古本実加 出版社さりげなく装丁家 / グラフィックデザイナー
要予約・参加無料
※詳細は公式Instagramまたは会場にてご案内します。・9/23(⼟) 13:00 - 14:30
展⽰本解説トーク
中野仁⼈ 京都⼯芸繊維⼤学 教授 ほか
要予約・参加無料
※詳細は公式Instagramまたは会場にてご案内します。主催
京都⼯芸繊維⼤学中野デザイン研究室
共催
堀川新⽂化ビルヂング ギャラリー NEUTRAL団体名
京都⼯芸繊維⼤学中野デザイン研究室
インスタグラム
@kit_nakano_designlab⼊場無料 書籍や関連グッズの販売あり
会場内の撮影可。ただし個々の作品のみの撮影は不可。開催概要
- 会期: 2023年9月2日(土)ー9月24日(日)
- 会場: NEUTRAL
- 営業時間: 10:00〜19:00
- お申込み:nakanolab.bookexhibit2023@gmail.com
- 作家在店予定日: 会期中は中野デザイン研究室の学⽣が在廊 ※9/23 (⼟) 16:00 - 19:00はNEUTRALのスタッフのみです。
※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
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- Gallery NEUTRAL
- 終了
- Gallery NEUTRAL
- 終了
【読茶会(どくちゃかい)】
1冊の本のお供には1杯の茶がありました。古く中国の知識人たちが書物を読みながら書斎で愉しんだ茶の文化です。日本では江戸時代の中ごろ以降、それは「煎茶」という茶文化になりました。
1冊の本と1杯の茶。毎回テーマになる本を挙げ、一茶庵宗家嫡承・佃梓央さんとゲストの方が、茶を飲み、本の世界に出会い、入り込んでいく、そんなトークイベントです。Vol.3 テーマ本:『理想の書物』ウィリアム・モリス(ちくま学芸文庫)
書物を作ること。
木や竹や絹布や紙に文字を載せ、それをまとめて装丁する。この一連の行程に人は何千年も昔から魅了され続けて来ました。
産業革命による機械技術文明の中で、均一化されたモノの大量生産と大量消費に疑問を呈したウィリアム・モリス。彼もまた、『理想の書物』を作ることに燃えた一人です。今回の読茶会では、彼の著作を紐解きながら、今、21世紀のインターネット・デジタル社会の中での「理想の書物」について、この堀川新文化ビルヂングの大垣守可様とともにお茶を飲みながら大いに語り尽くします。
ご参加の皆さんと語り合う中で、「答え」を導き出すのではなく、さらに思考が遠くに行くための「問い」を発見できればと思っています。ゲスト 大垣守可 様
日程 9月8日 19:00-21:00
会場 堀川新文化ビルヂング 2階 NEUTRAL
定員 20名 参加費 一般1500円 学生1000円 (別途テーマ本をご用意いただくか、会場でご購入のうえご参加ください)
テーマ本 『理想の書物』ウィリアム・モリス◆予約方法
①お電話にてご予約下さい 075-431-5537(NEUTRAL事務局)
②下記のフォーマットに必要事項をご記入の上、お問合せフォームからお送りください。―――――――――
参加希望のイベント[読茶会Vol.3『理想の書物』-「近代世界」における理想と、「現代社会」での妄想-』]
氏名(ふりがな)[ ]
電話番号[ ]
参加人数[ 人]
テーマ本[ お持ち込み ・ 会場購入 ]
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※参加費のお支払いは当日現金のみとさせていただきます。
※学生の方は学生証ご提示をお願いいたします。
※定員に達し次第、受付を締め切らせていただきます。登壇者プロフィール
大垣守可(大垣書店 堀川新文化ビルヂング)
大学卒業後、東京の出版社で雑誌編集などの仕事に携わり、株式会社大垣書店に転職。主な業務内容は様々な企画立案、運営。2021年に書店、カフェ、印刷工房、ギャラリー、レンタルオフィスが一つになった「堀川新文化ビルヂング」を立ち上げる。佃梓央
1985年生まれ。文人煎茶を継承する一茶庵宗家の嫡承。慶應義塾大学文学部卒。東京藝術大学大学院美術研究科中退。父である一茶庵宗家佃一輝に師事。朝日カルチャーセンター講師、関西大学非常勤講師等、煎茶文人趣味を指導。掲載文に『大阪日日新聞コラム澪標』(2016年夏から翌新年まで5回連載)。主催 佃梓央(一茶庵宗家嫡承)/NEUTRAL
開催概要
- 会期: 2023年9月8日(金)
- 会場: NEUTRAL
- 営業時間: 19:00~21:00
- お申込み:堀川新文化ビルヂングHP「お問い合わせ」よりお問い合わせください。
※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
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- Gallery PARC
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- Gallery PARC
- 終了
Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2023年8月5日(土)から27日(日)まで、宮原野乃実による個展「今日へと旅する:Journey to today」を開催いたします。
宮原野乃実(みやはら・ののみ / 東京・1992~)は、ある地域の川原に大量に捨てられていた陶製手榴弾(第二次世界大戦末期まで日本で作られていた)の上に、周辺の住宅街の街並みをジオラマとして組み合わせた《ざくろ》、海岸に流れ着いたどこかの国の陶片や人工物と、積み上げられていく海上輸送コンテナの風景を重ね合わせた《DRIFT》、海岸沿いに残る戦争遺構のコンクリート片に、その場に投棄・漂着した現代の生活ゴミをミニチュアで再現した《誰かの基地》など、時間や歴史(来歴)を語る陶磁器と、身の回りの日用品などを組み合わせた作品を制作・発表しています。
『私という存在や私が置かれた現在が、過去の歴史や出来事とどう繋がっているのか、実感を持てずにいることがあります。「私」や「現在」が、過去や歴史、あるいは「日本」といった共同体からも切り離されて突然存在しているような感覚です。』と語る宮原にとって、これらの作品(行為)は、過去の出来事や歴史を自分なりに追体験してみることであり、「現在の私」との関係を見出そうとするものであるといえます。
とりわけ宮原は「第二次世界大戦」という歴史的史実と自分自身との距離感をより具体的に扱うため、積極的にリサーチやフィールドワークにも取り組みます。小笠原諸島へのリサーチをきっかけに抱いた「歴史や情報を通して見る景色はどう見えるのか」という問いは、組み合わせた素材とオーガンジーによる作品《幽霊のいる島》で思考されました。映像作品として制作された《砂糖王国旅行記》は、1920年代に「シュガーアイランド」と呼ばれていた南大東島とサイパン島を「生き別れの双子のような島」と捉えた上で、「過去の歴史を参照しながら恣意的な眼差しで物語を編むことはできるのか」について考え、現在では全く似ていない2つの島の風景を結びつけようと目論んだものです。
陶磁器と日常品を組み合わせる宮原の作品は、どこか呼び継ぎ(割れたり欠けたりした器の足りない部分を異なる陶片で埋める技法)に似ていると言えるかもしれません。呼び継ぎには、欠けた器に対して陶片のカタチや径、厚みや色、土の種類などを合わせることで、欠損を補完するようなものもあれば、異なる素材、異形や異質を半ば強引に組み合わせるものもあります。宮原はとりわけ異なる要素を組み合わせる手法によって、ひとつの存在の中でそれぞれの違いが明確に意識されるとともに、そこに新たな見立てや見所を発見し、目の前の景色を確認するかのようです。
『現在に私が立っている場所の輪郭が今までよりも確かなものになるように、近くて遠い過去をなぞりながら、今日に向かって旅を重ねていく』と語る宮原にとって、本展「今日へと旅する:Journey to today」は、《ざくろ》や《DRIFT》などの陶磁器作品から、映像作品《砂糖王国旅行記》までの取り組みを一堂に展示し、これまでの軌跡とともに、現在の自分の位置を確認する機会となります。【ステートメント】
今日へと旅する
Journey to today私はこれまで、連続する過去からの繋がりや、自らが内包するナショナリズムを薄すぼんやりと自覚しているようで、でも具体的な実感もないまま、ふわふわとした感覚を抱えて生きてきました。
私という存在や置かれた環境が過去の歴史や出来事とどう繋がっているのか、それらを具体的に想像し実感するために、私は様々な場所へリサーチの旅へと出かけました。歴史家でも学者でもない私の旅は、正確性も欠けていて、史実のみを追い求めたものではありません。私が見つけた事実と誰かにとっての事実が違っていることもあるでしょう。思い込みも多い恣意的な旅では、完璧な結論に辿り着くことも有りません。それでも、自分自身の腑に落ちる何かを探して手探りで過去を尋ねる旅路は、巡り巡って今日の自分のいる場所へと繋がっていきます。
今日の私が立っている場所の輪郭が今までよりも確かなものになるように、私は近くて遠い過去をなぞりながら、今日に向かって旅を重ねていくのです。
【出展作家】
宮原 野乃実
Miyahara Nonomi【作家情報】
https://galleryparc.com/pages/artist/miyaharanonomi.html作家ウェブサイト
https://www.miyahara-nonomi.com/詳細は下記よりご覧ください。
開催概要
- 会期: 2023年8月5日[土]─ 8月27日[日] 水・木休み
- 会場: Gallery PARC
- 営業時間: 13:00〜19:00
- お申込み:info@galleryparc.com ギャラリー・パルク
※会期中、予告なく内容を変更する場合がございます。店舗の状況につきましては、TOPページをご確認のうえご来店ください。
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